社会保険労務士(社労士)の難易度【合格率だけでは見えない真相】

社会保険労務士(社労士)難易度

会保険労務士(社労士)に興味があるけど、サラリーマンとして働きながらでも合格は可能なのかなど、実際どのくらいの難易度なのか知りたい

社会保険労務士(社労士)の過去10年平均の合格率は6.6%であり、難易度(偏差値)が高いものの、サラリーマン(社会人)に大変人気な資格として位置付けられています。

そんな人気の高い社会保険労務士(社労士)について、仕事内容や取得することのメリット、合格までに必要な勉強時間(学習時間)についてまとめています。

さらに、社会保険労務士(社労士)の難易度は実際どれくらいなのかを把握できるよう

  • 社会保険労務士(社労士)を合格率の数字から見える難易度
  • 数字には表れない本当の難易度

についてもお伝えしています。

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社会保険労務士(社労士)は非常に尊い仕事

企業経営には、人・物・金・情報の4つを上手に活用することが重要だと言われており、なかでも、「人」が一番のキーポイントです。

人(従業員)が仕事をすることで、世の中の役に立つ商品やサービスが生まれ、結果収益が発生します。

裏を返すと、収益の発生源は「人」であり、「人」に活力がない企業は衰退の一途を辿っていきます。

そんな、企業経営の根幹をなす「人」に関わる専門家である社会保険労務士は非常に尊い仕事です。

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社会保険労務士とはどんな仕事なのかを簡単にまとめてみた
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社会保険労務士(社労士)取得は大きなメリット

社会保険労務士(社労士)は、先ほども述べた通り社会保険労務士(社労士)は「人」に関わる専門家です。

社会保険労務士(社労士)の資格を取得すると、社会保険労務士(社労士)だからできる仕事として、労働保険や社会保険の手続きなど独占業務が可能となります。

これは、誰でも知っている社会保険労務士(社労士)の資格を取得するメリットとして一般的に知られています。

上記以外にも社会保険労務士(社労士)の資格を取得するメリットは、

  • 事業拡大を目指す・会社立ち上げなどの成長期における会社の人事部門に好待遇で転職しやすい
  • 会社にだまされない自己防衛力を高められる
  • 独立開業しやすい

など多数存在します。

デメリットもありますが、それを差し引いたとしても、社会保険労務士(社労士)の資格取得は大きなプラスしかないと断言します。

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社会保険労務士の資格を取得するメリット・デメリットのリアルな真相
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社会保険労務士(社労士)合格までに必要な勉強時間(学習時間)

社会保険労務士(社労士)合格までに必要な勉強時間は、一般的に約1,000時間と言われています。

社会保険労務士(社労士)の科目ごとの勉強時間(学習時間)目安

あくまで、目安ですが科目ごとの勉強時間(学習時間)は以下の通りです。

科目

勉強時間(学習時間)

労働基準法

約100時間

労働安全衛生法

約45時間

労災保険法

約100時間

雇用保険法

約100時間

徴収法

約75時間

健康保険法

約150時間

厚生年金法

約150時間

国民年金法

約150時間

労務管理その他の労働に関する一般常識

約65時間

社会保障に関する一般常識

約65時間

合計

約1,000時間

社会保険労務士(社労士)の試験合格を目指すには、勉強時間(学習時間)を自分でどのようにコントロールできるかにかかっています。

そのためには、地に足のついた具体的でシンプルな勉強スケジュールを立てることにつきます。

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社会保険労務士(社労士)スケジュール
社会保険労務士試験の合格を掴む学習・勉強スケジュールは超シンプル

社会保険労務士の勉強を始めたいが、試験科目が10科目もあることを知って、どのような勉強をしていけばよいのか不安。 10科目も勉強するための学習・勉強スケジュールを始める前に知ることで、非効率な勉強を極 ...

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社会保険労務士(社労士)の難易度を合格率・合格者を4つの視点で分析

社会保険労務士(社労士)は非常に難しい試験として位置づけられていますが、合格に全く手が届かない試験でもありません。

適切な勉強方法で社会保険労務士の試験対策を行えば、必ず合格できるようになっています。

しかし、誰でも彼でも合格できるような甘い試験でないこともまた事実です。

そこで、社会保険労務士(社労士)の試験における合格率・合格者を

  • 試験全体の合格率
  • 年代別の内訳
  • 職種別の内訳
  • 男女別の内訳

の4つの視点で分析することで、

  • 社会保険労務士(社労士)の難易度
  • 社会保険労務士(社労士)はどんな人が合格しているのか

の2点を理解していきましょう。

社会保険労務士(社労士)試験の合格者数と合格率

社会保険労務士(社労士)試験における過去10年分(平成20~30年度)の合格者数と合格率です。

過去10年の合格率の平均を計算してみると、6.61%となります。

一概には言えませんが、検定試験として有名な簿記1級(持っていれば就転職の際に非常に有利)の10%と比較しても、難易度がいかに高いのかが分かります。

また、過去10年の合格率の推移をみて分かる通り、平成27年度が2.6%、平成28年度が4.4%、平成29年度が6.8%、平成30年度が6.3%と近年はこれまで以上に難易度が上昇していると言えます。

年度

受験者数

合格者数

合格率

平成30年度

38,472名

2,413名

6.3%

平成29年度

38,685名

2,613名

6.8%

平成28年度

39,972名

4,019名

4.4%

平成27年度

40,712名

4,790名

2.6%

平成26年度

44,546名

3,855名

9.3%

平成25年度

49,292名

3,650名

5.4%

平成24年度

51,960名

2,666名

7.0%

平成23年度

53,392名

4,156名

7.2%

平成22年度

55,445名

1,051名

8.6%

平成21年度

52,983名

1,770名

7.6%

平成20年度

47,568名

2,613名

7.5%

平成30年度 合格者の年代別内訳

平成30年度の年代別における合格者内訳をみてみると、働き盛りの30~40歳代が約62%と半数以上を占めています。

合格者のボリュームゾーンはサラリーマンとして中間層であることが多く、自身のスキルアップや今後のサラリーマン生活における漠然とした不安に備えておくために、社会保険労務士(社労士)と言う武器を持ち、新たな活路を見出すことが社労士を受験する大きな目的となっています。

次いで「総務・人事系の仕事をしたことで興味を持った」「自分に大きな影響を与える労働や賃金に関する法律を知っておきたい」「独立するため」などがキッカケとなり社会保険労務士を受験される方が多い印象です。

ビジネススキルや自己防衛力を高めるために、社会保険労務士の試験勉強は最適な資格であると考える人が多いからと言えます。

 

年代

内訳

20歳代

9.2%

30歳代

29.5%

40歳代

32.8%

50歳代

19.2%

60歳代以上

9.3%

平成30年度 合格者の職種別内訳

平成30年度の職種別の内訳をみてみると、会社員と団体職員をあわせて約62%となっています。

サラリーマンとして働きながら受験をする人が大半であることから、公認会計士や税理士のように仕事を辞めて試験勉強に専念しなければならないほどの難易度ではない事実を指し示しています。

裏を返せば、難易度は高いものの、サラリーマンとして働きながらでも隙間時間を社労士の試験勉強に注ぐことができれば、誰でも合格することは可能です。

職種別

内訳

会社員

57.4%

無職

13.6%

公務員

6.2%

自営業

5.3%

団体職員

5.2%

役員

3.1%

学生

0.5%

その他

8.7%

平成30年度 合格者の男女別内訳

平成30年度の男女別の内訳をみてみると、当然ですが男性が約6%%と過半数を占めています。

一方で、女性の合格者も約35%存在します。

社会保険労務士(社労士)と同難易度の経営コンサルタント唯一の資格「中小企業診断士」における合格者の女性の割合は約7.5%であることを考えると、非常に高い数字です。

昨今の働き方改革を推進していく上で、女性の活用が日本経済を活性化していくための一つのキーポイントと捉えられている社会情勢の流れから考えても、社会保険労務士は女性が活躍しやすいフィールドだと言えます。

男女別

内訳

男性

65.1%

女性

34.9%

社会保険労務士(社労士)の難易度を偏差値(ランキング)形式で大公開

他資格と比較した難易度ランキングの前提

忙しく働いているサラリーマンでかつ資格取得はスキルアップの過程として考えている方を想定しているため、レベル高めと言われる国家資格に絞っています。漏れているものもありますが、あくまで筆者の独自かつ偏見で選出した資格の一覧であることを念頭にお読みください。

偏差値〔ランクSS〕

公認会計士

言わずと知れた、最高峰の国家資格です。上場企業などの決算書をチェックし保証することが主業務となります。

主に大企業を相手にした、「財務諸表監査」は公認会計士の独占業務となっています。東芝と結託して粉飾決算を見逃していたなんて例もありましたね。

会計士には管理会計に強い人が多いという印象を筆者は持っています。学ぶ内容も多岐にわたる会計系科目が存在するため、勉強に専念しないと合格は難しいです。平成29年の最終合格者の約半数は学生だったことが、それを如実にあらわしています。

働きながら独学で国家資格の取得を目指すことを考えると、一部のハイスペックな方を除いて、現実的な挑戦とは言えません。

勉強時間

1~3年

合格率

11.2%

しゃろまにの感想

一瞬、社労士の試験よりも合格率が高いじゃないかと感じます。公認会計士の勉強一本、もっと言えば人生のすべてをかけて臨んでいる人のなかでの11.2%です。安易に合格率が高いからという理由で判断すべきでないことは、推して知るべしです。

税理士

皆さんご存知のことだと思いますが、税務のスペシャリストです。中小企業との関りが一番深い士業で、中小企業の社長が経営の相談をする相手の約7~8割が、税理士であるとのデータが出ているほどです。

こちらも、目安勉強時間は2~5年となっているものの、税理士の先生にお話を聞くと10年勉強している人もざらにいる世界で、税理士試験の勉強自体をライフワークにしないと生きていけないとのことでした。私には、税法の丸暗記などは苦行の何もでもないです。税理士の先生(5科目合格)の勉強量は鬼レベルなんだと理解した後からは、時間の大半を資格試験だけに費やされていることに尊敬の念を抱くようになりました。一つのことに多くの時間を投入できるって、精神力が強くないとなかなかできることではないと思います。

勉強時間

2~5年

合格率

各科目約10~15%

しゃろまにの感想

実際に勉強してみるとわかりますが、ほうりつの条文丸暗記の量が半端なく、社労士の比ではありません。そのため、先ほどの公認会計士と税理士は、そのほかの資格と比べても図抜けています。

偏差値〔ランクS〕

弁理士

知的財産のスペシャリストです。理系の方の受験が大半であるとの印象を持っています。

国内もそうですが、海外進出時の産業財産権はとても重要な事項であり、当該分野においても非常に活躍されている士業です。

強時間

1~3年

格率

約10%

司法書士

従来からの軸足である不動産登記・商業登記の「登記業務」など法律の専門家です。

筆者は創業相談も多く受け、一緒に創業計画書も作成をしますが、その際に法人で創業する(福祉・介護事業に多い印象です)際は定款の作成が求められるため、司法書士の先生をご紹介することがあります。

強時間

1~3年

合格率

約3%

偏差値〔ランクA〕

恐らく、働きながら独学で合格を目指そうとすると、中小企業診断士・社会保険労務士・行政書士のなかでどれにしようか検討する方が多いのではないでしょうか。

社会保険労務士

人事・労務のスペシャリストです。中小企業診断士とのダブルライセンスで保有している人がとても多いです。筆者の周りだけなのかもしれませんが。

中小企業にとっては、税理士に次いで社会保険労務士はとても身近な経営者の相談相手だと言えます。

繰り返しになりますが、勉強時間と合格率を改めて記載しておきます。

勉強時間

6か月~1年

合格率

約7%

行政書士

代書屋のイメージが強い方も多いかもしれませんが、行政書士は国・県・市の実証明に関する書類作成・提出手続きなどの代理業務が主戦場です。取り扱う種類は1万種類近くあるとも言われています。

勉強時間

5カ月~1年

合格率

約10%

中小企業診断士

中小企業診断士は国家資格唯一の経営コンサルタント資格として位置づけられています。他の資格と違って法律などではなく、経営(マネジメント)に関する学ぶ内容となっています。中小企業の社長相手に会社を成長するためのアドバイスなどを行う仕事がメインです。

勉強時間

8カ月~1年

合格率

約4%

社会保険労務士(社労士)の合格率が低い理由

先ほどご紹介した合格率や合格者のデータ(数字)には現れない社会保険労務士(社労士)特有の事項が合格理が低い大きな要因となっています。

それは、

  • 救済という名の合格ラインの得点調整

が大きな理由として挙げられます。

救済という名の社会保険労務士(社労士)合格ラインの得点調整

社会保険労務士(社労士)の試験は公表されていませんが、相対試験であると言われています。

年度によってバラツキはありますが、例年の合格者数が2,000~4,000名前後であることからほぼ既定の事実として捉えて問題ありません。

合格率を操作するために難問奇問を必ず用意し、受験生をふるいにかけてきます。その結果、想定していた合格者数(率)に届かなかった場合に、救済という名の得点調整が行われます。

これを受験生目線に立ってみると、

救済がどの科目に適用されるかによって合否が決まるため、合格ラインギリギリの場合は運によって決まってしまう

ことを意味しています。

そして、困ったことに救済は毎年当たり前のように実施されている点です。

この現象が起こってしまうのは、冒頭で述べた通り、救済を発生した方が、試験者側からすると合格者数や合格率を操作しやすいからに他なりません。

こうやってみてしまうと、社会保険労務士(社労士)は運要素の強い試験なのかと感じてしまうかもしれませんが、安心してください。

合格ラインギリギリの場合に運を天に任せなければいけなくなるだけです。

合格ラインを確実に突破するための勉強をこなしていけば問題ありません。そのためには、過去問を徹底研究することです。

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まとめ

社会保険労務士(社労士)の難易度は、過去11年の平均合格率が6.61%と確かに高いです。

しかし、適切な方法で勉強を行えば確実に合格は可能です。

それは、30~40代のサラリーマンが合格者の半数を超えていることからも明らかです。

そのためには、過去問の徹底研究をすることが最短合格のためには必要となります。

社会保険労務士(社労士)の資格取得を通じて、ビジネススキルや自己防衛力を高めましょう。

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社会保険労務士の勉強を始めたけど、仕事が忙しかったり、子育てもあったりで、なかなか勉強ができないため、勉強の質を高める勉強法によって、最短合格を目指したい。 夜まで残業、さらに家事や育児を両立している ...

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