社会保険労務士試験に独学で合格したいけど、どんなテキスト(教材)を選べばいいのか分からない
独学で勉強を考える人は、このような悩みを抱えているのではないでしょうか。
社会保険労務士(社労士)の試験で合格するためには、
- 基本事項を徹底的に押さえること
- 出題傾向や重要事項を把握する
の勉強が必要となります。
通学や通信講座だと、効率的に勉強することができますが、独学の場合でも可能です。教材選びやインプット・アウトプットの部分で、多少手間はかかりますが、それらを実践できます。
そこで、本記事では独学の人におすすめするテキストを厳選して4つのみご紹介していきます。
社会保険労務士(社労士)の2024年試験合格を目指すためにテキストを購入する前に読んでおくべき書籍(無料)
社会保険労務士(社労士)の試験合格のために必要な勉強ノウハウが書かれた書籍「非常識合格法」(社会保険労務士(社労士)の専門学校クレアールから資料請求〔無料〕するとタダで貰えます)は読んでおくと良いです。
テキストではなく「非常識合格法」を第1位にしている理由は、社会保険労務士(社労士)の試験突破で一番重要な過去問の勉強ノウハウが惜しみなく書かれているため、試験用の知識を習得する前に知っているかどうかによって、合格までの道のりが短くなるかどうかを左右するほど重要な内容となっています。
最短合格に確実につながる1冊なので、資料請求【無料】して効率よく情報収集しましょう。
知っておくべき試験勉強ノウハウ
【2024年試験向け】社会保険労務士(社労士)の独学におすすめなテキスト4選
第1位:社労士速習レッスン(ユーキャン)
ユーキャン出版の速習レッスンは、初学者に分かりやすい構成になっています。
各科目の体系図が描かれており、どんなことを勉強していくのか概要やポイントを掴むことができるため、社会保険労務士の勉強内容を把握することがより容易になるだけでなく、難しい専門用語も噛み砕いてしっかりと説明されており、理解の上でも助けとなります。
例えば
- 法令や条例の違い
- 命令や指示の違い
のように、用語自体の説明もされているため、法律の学習経験もない全くの初学者でも用語を理解しながら学習もできます。
一冊の本に見えますが、実は労働科目、社会保険科目、一般常識科目の3冊からなる3部構成で、各冊子はそれぞれ取り外すこともできます。
このため、そのままでは結構な厚さですが、必要な冊子だけ取り外して持ち運べば、携帯性にも優れます。
イラストも豊富に使われており、視覚的な理解の助けにもなっています。
さらに、最新の法改正にも対応しているため、最新の知識で学習することができます。
マイナスポイント(デメリット)
マイナスポイント(デメリット)は、
- 赤と黒の2色刷りのため、やや見ずらい
- 問題演習量が少ない
です。
2色刷りでやや見ずらい
ユーキャンの速習レッスンは、赤と黒の2色刷りで、大事な部分や強調したい部分は太字・赤字で記載されていますが、正直少し見ずらいです。
通信講座などのテキストでは、フルカラーの教材もあるので、人によっては見ずらいと感じる場合もあります。
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問題演習量が少ない
そして、アウトプット面では物足りないと感じるのが率直です。
学習テキストは基本的にインプット用なので、アウトプット面が不足するのは当たり前ですが、他のテキストには
その年の過去問がそのまま載っていたり、豊富な問題が掲載
されているものもあり、1冊である程度アウトプットもできるものもあります。
残念ながら過去問や予想問題は多少ついているものの、ユーキャンの速習レッスンでは、
問題数は少なく、本格的なアウトプットはできません
以上から、ユーキャンの速習テキストは、教科書としてはとても優れているため、基本的事項を学習する段階において非常におすすめです。
ただし、アウトプット専用の教材(問題集など)を別途購入して、トレーニング力を強化する必要があるこので注意が必要です。
特徴
- 各科目の単元ごとに重要度や頻出度が示されている
- 補足やポイントとして欄外に細かく説明がされている
- 過去問や予想問題でアウトプットも可能
の3つが大きな特徴となります。
各科目の単元ごとに重要度や頻出度が示されている
各科目の各単元には、それぞれ重要度と頻出度が示されています。重要度は特A、A、B、Cの4段階です。また、頻出度も★の数で表され、最高は3つの3段階です。
このように、重要度と頻出度が示されていることで
- 重要な問題ほど、基本論点だったり優先順位が高いもの
- どの分野から多く出題されているのか
を把握できます。
社労士試験には基本事項の理解と出題傾向の把握は欠かせないため、これらを把握できる点が「ユーキャン速習レッスン」がとても優れています。
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補足やポイントとして欄外に細かく説明されている
ま欄外に補足やポイントとして、より理解を深めるための説明がされている点も大きな特徴の1つです。
初学者の場合は、学習初期段階では文章の意味が分からないことも非常に多いです。
それを見越したうえで、ユーキャンの速習レッスンでは、欄外にも補足やポイントとして文章や言葉が何を意味しているのかを初学者が理解できるように詳細に説明してくれています。
過去問や予想問題でアウトプットも可能
各レッスンの最後に、過去問題と予想問題に取り組むことができます。
過去問題と予想問題への取り組みによって
- アウトプットが可能
となります。
インプットだけでは本当に憶えているか理解しているかは分からないので、アウトプットによって理解度、記憶の精度の確認まで、できるようになっているのです。
このアウトプットができる点も、ユーキャンの速習レッスンをおすすめするポイントです。
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第2位:うかる!社労士テキスト&問題集(日本経済社新聞出版社)
うかる!社労士テキスト&問題集は、実践演習向けで、
- 基礎力は身につき、確かなアウトプットで実力がみにつく
- 問題数が非常に多いため、何冊も教材を用意しなくてよく、効率的な学習が可能
とインプットもアウトプットも十分にできてしまうテキストと問題集一体型の優れものです。
また、各科目の各単元ごとに
- 制度趣旨
- 択一式か選択式で出題されたかが分かるアイコン
が必ず解説されています。
これによって、制度背景を知ることでより深い理解が進むこと、どういう形式で過去に問われたか出題の傾向も把握もきてしまう、一石三鳥のテキストです。
マイナスポイント(デメリット)
教材が厚く、持ち運びには不便
です。
内容が充実している裏返しでもありますが、コンパクトさにはやや欠けます。
コンパクトさに欠けると、荷物がかさばるため、持ち出しには不便です。また、相当な厚さであるため、重さもあります。
そのため、ちょっと外で勉強したい時に持ち出す場合には、この重さもつきものになってしまいます。
この点を容認できれば、本当におすすめできるテキストです。
特徴
直近の本試験問題がそのまま収録
うかる社労士は、インプットだけでなく、アウトプットも十分できます。
特に、
本試験問題が法改正に対応した形で収録
されている点がポイントです。
過去問をそのまま解こうとした場合、当たり前ですが当時の古い制度のまま問題演習になってしまい、間違った知識を憶えてしまうことにもなります。
しかし、法改正に対応していれば
過去問にも改正を反映させた形で出題
されるため、最新の改正を押さえながら、正しい知識を憶えることができます。
改正点を把握しつつ、アウトプットができるため、知識が古くならず、誤った理解をせずに済むのがポイントです。
各科目の最後には択一式と選択式の問題演習
各科目の最後には、択一式と選択式の問題が数十問ずつ掲載されています。
これによって、インプットだけでなく
本格的なアウトプット
が可能です。
五肢択一式と選択式の問題形式に慣れるのにもいいですし、演習を通して実力もついていくはずです。
1冊でこれだけの量の問題数がこなせるのは、なかなかないことでもあるので、ぜひともアウトプット力を養いましょう。
この教材のアウトプット量は、他の教材と比べても相当なものです。
例えば問題集には5年分の過去問題が各科目ごとに
- 択一式数十問
- 選択式数問
ずつ出題があり、問題形式に慣れるとともに、確実に実力養成も図ることができます。
この上に更に直近の過去問まであるため、択一、選択ともに十分な実力をつけられます。
第3位:よくわかる社労士合格テキスト(TAC)
TACのよくわかる社労士合格テキストは、科目ごとに分かれており、労働基準法から社会保険一般常識まで10冊構成になっています。
そして、メイン10科目の他に、統計・白書・労務管理のテキストもあるので、一般常識の選択対策の勉強もできます。
通信講座や通学者でないと、最新情報の収集が必要な統計や白書の対策は難しいため、TACのよくわかる社労士合格テキストは独学者に間違いなく重宝する1冊です。
マイナスポイント(デメリット)
テキストが科目ごとに分かれているため購入費用がかさむ
10冊にわけられているので、購入費と教材がかさんでしまいます。
例えば労働基準法と労働安全衛生法は、科目ごとのテキストでも、セットになっていることが多いのですが、よくわかる社労士合格テキストの場合、完全に科目ごとに分かれているため、10科目分、つまり10冊購入しなければなりません。
そのため、費用も多少多くかかることになり、数も若干増えるため、費用と数の面でかさむことになります。
しかし、勉強のしやすさという点では抜群です。
特徴
テキストが科目ごとに分かれている
テキストが10科目に細分化されています。
これによって
その科目に関して、より詳細な部分まで知ることができる
ようになります。
条文ベースで出題ポイントや重要論点が掴めるような構成になっており、通達や判例とも関連づけて押さえられます。
これによって、
一科目ごとにより深堀りした知識や重要ポイントを体系的に学習
ができます。
10科目ごとに分かれているため、それぞれの科目を集中的に勉強することができます。また、例題もあるので、問題演習もできます。
そして、1冊が非常にコンパクトであり、それぞれの科目で好きなものだけを持っていくこともできます。
知識の再確認やもっと掘り下げて学習したい人に特におすすめです。
第4位:みんなが欲しかった!社労士の教科書、問題集(TAC)
マイナスポイント(デメリット)
デメリットは、問題集一体型の教材と比べ、若干かさんでしまうことです。
テキストも問題集も1冊はかなり厚く、持ち運びにはやや不便です。
しかし、それを補って余りある内容になっています。
特徴
- フルカラーでとても見やすい
- 難易度を確認しながらアウトプット可能
点が挙げられます。
フルカラーでとても見やすい
このシリーズはテキストがフルカラーになっています。
そのため
よりメリハリをつけた学習
ができます。
アイコンも図も豊富で、フルカラー仕様のため視覚的にも見やすく憶えるポイントや論点が非常に分かりやすいです。
他のテキストにはない大きな特徴です。白黒や2色刷りの場合に比べ、学習のし易さは圧倒的です。
難易度を確認しながらアウトプット可能
別冊の問題集は問題ごとに難易度が3段階表示されているため、
難易度を解く都度に確認しながら実力をつけられ
ます。
例えば、一番優しいランクと真ん中のランクを中心に取り組むことで、難問を後回しにし、基本事項をまず押さえる訓練ができます。
難易度の高い問題は、マニアックだったり出題頻度もさほど多くないものがほとんどなので、平易な問題から取り組み、基礎を固めることに徹した方が良いです。
また、形式も本試験と同様、五肢択一です。
テキストと連動もしているため、相互活用しながら学習していくことで、このシリーズの真価を体感できるはずです。
さらに、
- 科目の最初にオリエンテーションがある
- 最新の法改正トピックスがある
など、初学者がより理解できるように、様々な気配りがされています。
まとめ
社労士に独学で合格するには、テキストや問題集選びが非常に重要になります。
テキストも問題集もずっと使用していくものであるため、自分と相性の良いものを選んでいくことが大切です。
ここで紹介した教材が 社労士試験の勉強の一助となれば幸いです。